センチメンタルナイト【完】
この言い方だと、まるでいつかこうなることを期待していたみたいだが、私は断じて仁と肉体関係を持ちたいという下心を抱いていたわけではない。
だって仁は私にとって保護者みたいな存在だったし。
あっちこそ私のことそういう対象でなんか見てくれてないだろうし。

今回抱いてくれたのもただの慰めみたいなものでしょ。
それでも私の我儘に付き合ってくれたのは嬉しかった。
一応女として見られていることが明らかにされたみたいで。

ひとまず仁が出てくる前に身なりを整えておこう。
寝起き早々正装するのも気が引けるが、今はこれを着るしかない。
今度から仁の家にホームウェア一式置いておこうかな。
なんかそれってまたこういう展開になるの前提で言ってるみたいだ。

服を着終わった私が携帯にきていた新着メールを確認しようとした時、上半身裸の仁がタオルを首に引っ掛けて脱衣所から出てきた。
一緒にプールとか行ったことがあるし、別に耐性ないわけじゃないけど、昨夜の一件が関与してくるとなんかこう、見方が変わるというかなんというか。
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