センチメンタルナイト【完】
高校に入学して間もなくひと気の少ない廊下で貧血をおこしていた私を、一星が保健室まで運んでくれたのが始まりだった。
ベタかもしれないけど、運命的な出会いだと感じていた。
それから徐々に一星に惹かれ始めて、すぐにこれは恋なのだと理解した。
だけどよく考えてみれば、そもそも一星は誰にでも優しく接する人で、私が特別優しくされていたわけじゃないって、自惚れていた私はそれに気付くのが遅かったのだ。
長年募らせてきたこの想い、まだ吹っ切れるまで時間はかかりそうだけど、私は前を向いて歩いていきたい。
一星との関係はこれまで通り友達で良いじゃないか。人生諦めも肝心というし。
それに私にはみんながいる。
夫婦になった歩夢も友人も、ノリの良いスバルも、そして仁も。
木々の揺れる音が鼓膜を優しく揺らしてくれる。
電線にとまって囀っている雀の鳴き声も、向こうの大きな車道から聴こえてくる車の走行音も、近くの学校で行われている運動会のBGMも、普段は喧しいと感じるものが、どうしてか今の私を安堵させるものになっていた。
ベタかもしれないけど、運命的な出会いだと感じていた。
それから徐々に一星に惹かれ始めて、すぐにこれは恋なのだと理解した。
だけどよく考えてみれば、そもそも一星は誰にでも優しく接する人で、私が特別優しくされていたわけじゃないって、自惚れていた私はそれに気付くのが遅かったのだ。
長年募らせてきたこの想い、まだ吹っ切れるまで時間はかかりそうだけど、私は前を向いて歩いていきたい。
一星との関係はこれまで通り友達で良いじゃないか。人生諦めも肝心というし。
それに私にはみんながいる。
夫婦になった歩夢も友人も、ノリの良いスバルも、そして仁も。
木々の揺れる音が鼓膜を優しく揺らしてくれる。
電線にとまって囀っている雀の鳴き声も、向こうの大きな車道から聴こえてくる車の走行音も、近くの学校で行われている運動会のBGMも、普段は喧しいと感じるものが、どうしてか今の私を安堵させるものになっていた。