君のブレスが切れるまで
心当たりがあるとすれば、あやかの取り巻き二人。彼女たちも何らかの事故に巻き込まれたと話があったはず。だけど、その二人について私はノータッチだ。
「あぁ……あやかさんと一緒になって私をいじめてた人たちでしょうか? その人たちについては、何もわかりません」
「調べさせてもらったけど、君に関わっていた三人。その三人が8月の間に突如、度重なる事故に巻き込まれている。それで今も意識不明の重体だ」
私を疑っている、というのは伝わってくる。だけど、わからないものはわからないのだ。それでも理不尽にこの押し問答が続いている。
「何か気になったこととか、喧嘩して恨みがあったとかない?」
恨みならいくらでもあった。でも、恨みだけでどうにもならないのは知っている。呪いで事故に引き合わせたとでも言えばいいの?
ふと、呪いについて私は考える。
一つの噂を思い出す。雨に近づく人は不幸になるという噂だ。だが、それは噂であって本当ではない。その証拠に私は不幸になったなんて思ってない。
あれ……でも今の状況は不幸なの?
違う……違う! と私はその考えを振り払うように声を出した。
「恨んでいないかどっちかと聞かれれば、恨んでいました。いじめられて恨んでない人がいるでしょうか?」
「実は僕らには、君がいじめられていたという事実が掴めなくてね……」
「は……?」
「あぁ……あやかさんと一緒になって私をいじめてた人たちでしょうか? その人たちについては、何もわかりません」
「調べさせてもらったけど、君に関わっていた三人。その三人が8月の間に突如、度重なる事故に巻き込まれている。それで今も意識不明の重体だ」
私を疑っている、というのは伝わってくる。だけど、わからないものはわからないのだ。それでも理不尽にこの押し問答が続いている。
「何か気になったこととか、喧嘩して恨みがあったとかない?」
恨みならいくらでもあった。でも、恨みだけでどうにもならないのは知っている。呪いで事故に引き合わせたとでも言えばいいの?
ふと、呪いについて私は考える。
一つの噂を思い出す。雨に近づく人は不幸になるという噂だ。だが、それは噂であって本当ではない。その証拠に私は不幸になったなんて思ってない。
あれ……でも今の状況は不幸なの?
違う……違う! と私はその考えを振り払うように声を出した。
「恨んでいないかどっちかと聞かれれば、恨んでいました。いじめられて恨んでない人がいるでしょうか?」
「実は僕らには、君がいじめられていたという事実が掴めなくてね……」
「は……?」