君のブレスが切れるまで
 §


 警察署に到着して、すぐに私は取り調べを受けることになった。何も悪いことはしていないはずなのに、いじめられていたはずの私がなんでこんな目に合うのか理解不能だ。
 ただ、ある画像を見せられ私は驚くことになる。


「この写真の子、かなりノイズが走っててわかりにくいけど……君だよね?」


 それは駅前で私があやかに掴まれ、怒鳴られている画像。やはりあの時、誰かに写真を撮られネットに上げられていたのか……。
 だが、違和感がある。あやかの方は綺麗に映っているのに、その隣にいる私は不可能ではないが判別がしにくかった。
 まるでモザイクでもかかっているかのように、不思議と私だけを隠しているようにぼやけている。
 心霊写真を見ているかのようでとても不気味だ。


「なんでこんな……」
「君に間違いはない?」
「そうですけど……どうしてこんなことに」
「僕らにはわからないけど、たまたま君だけがブレてしまったんじゃないかと言われてる。ようやく解析ができて、君とわかったから同行をしてもらったんだ。それで君はこの後、この子に追われてたそうだね」


 だから三ヶ月も経った後で、こんな事情聴取を受けているのか。


「追われていたというか、いじめを受けていて……それで逃げだしたんです」
「本当に? じゃあ、他の子たちのことは知ってる?」
「他の子?」


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