政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「本当ですよ。あーあ、どうして世の中はこうも不公平なんですかね。久世先輩のようにカッコよくて仕事もできて、おまけに大企業の御曹司。そんでもって可愛い婚約者がいるっていうじゃないですか。一方で俺は冴えないし仕事もデキないし、彼女もいない。家も一般家庭。なんでしょう、この差は」
深いため息を零して落乱する後輩に、苦笑い。
「いや、案外世界は公平に回っているよ。お前が思っているほど、俺は幸せじゃない」
富や名声を得たとしても、本当に欲しいものが手に入らなければ意味がない。それも幼い頃からずっと欲していたものが。
「えぇー、俺を慰めるための、でまかせじゃないですか? 誰がどう見たって久世先輩は幸せそのものじゃないですか」
「そうとは限らないさ。それに幸せの秤は人それぞれ違うからな」
裕福な暮らしをしていたって、大切な人とともに過ごせなければ幸せだと思えない。
「くぅー! そういうところがずるいんですよ! なんですか、『幸せの秤は人それぞれ違う』って。最高にかっこいいですよ! 今度俺、使わせてもらいます」
「おい」
突っ込みを入れながらも笑ってしまった。
深いため息を零して落乱する後輩に、苦笑い。
「いや、案外世界は公平に回っているよ。お前が思っているほど、俺は幸せじゃない」
富や名声を得たとしても、本当に欲しいものが手に入らなければ意味がない。それも幼い頃からずっと欲していたものが。
「えぇー、俺を慰めるための、でまかせじゃないですか? 誰がどう見たって久世先輩は幸せそのものじゃないですか」
「そうとは限らないさ。それに幸せの秤は人それぞれ違うからな」
裕福な暮らしをしていたって、大切な人とともに過ごせなければ幸せだと思えない。
「くぅー! そういうところがずるいんですよ! なんですか、『幸せの秤は人それぞれ違う』って。最高にかっこいいですよ! 今度俺、使わせてもらいます」
「おい」
突っ込みを入れながらも笑ってしまった。