政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
 そのまま凛々子を自宅に送り届けると、すぐに帰してもらえず、夕食までごちそうになってしまった。

 連絡を受けたおじさんも早くに帰宅して食事を楽しむ中、凛々子だけは終始戸惑っていたけど。

 でもこうして外堀から埋めていくのもいい。俺と結婚する道しかないくらいに。

 帰宅したのは二十二時を回った頃。さすがに疲れが募り、軽くシャワーを浴びていつもより早めに就寝した。



「さすがですね、久世先輩。今日の相手はなかなか手強いって有名なのに、あっさり落とすんですもん。俺、隣で聞いていて惚れちゃいそうでしたよ」

「なんだよ、それ」

 次の日。営業先の帰り道に言われた後輩の話に笑ってしまう。

 でも今日の商談がうまくいったのは、凛々子とのことがあったからかもしれない。

 彼女との未来が見えてきたんだ、凛々子を幸せにするためにもよりいっそう仕事に精進しないといけない。

 その責任感もあったと思う。今日の商談は絶対に成功させたいと思ったんだ。
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