政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
だって千鶴ちゃんには、大学二年生になって出会った田山(たやま)文也(ふみや)に恋してからというもの、今までのことをすべて話してきたのだから。
そんな千鶴ちゃんなら、私がどれだけ文也のことを好きなのか、わかってくれていると思っていたのに。
「千鶴ちゃんも知っているでしょ? 文也と出会うまで、私がどんな思いをしてきたか」
「それはそうだけど……」
言葉を濁す千鶴ちゃんを見ながら、思い出すのは大学に入学したての頃のこと。
零士君との結婚が決まっていても、恋愛結婚したい憧れを捨てられなくて、大学でちょっぴり運命の出会いというものを期待していた。
だけど現実は思い描いていたものとは違った。誰もが私が社長令嬢だと知ると態度を変えてきたんだ。
それは女友達も同じ。一緒にランチに行くと、「社長令嬢なら奢ってくれるよね?」なんて言われることも多くあった。
小学校から高校まで女子校で、友達の多くが親は会社を経営していたり医者だったり、国会議員だったりとそういった子ばかりだったから驚きを隠せなかった。
友達なのに、お金を求めるんだって。
そんな千鶴ちゃんなら、私がどれだけ文也のことを好きなのか、わかってくれていると思っていたのに。
「千鶴ちゃんも知っているでしょ? 文也と出会うまで、私がどんな思いをしてきたか」
「それはそうだけど……」
言葉を濁す千鶴ちゃんを見ながら、思い出すのは大学に入学したての頃のこと。
零士君との結婚が決まっていても、恋愛結婚したい憧れを捨てられなくて、大学でちょっぴり運命の出会いというものを期待していた。
だけど現実は思い描いていたものとは違った。誰もが私が社長令嬢だと知ると態度を変えてきたんだ。
それは女友達も同じ。一緒にランチに行くと、「社長令嬢なら奢ってくれるよね?」なんて言われることも多くあった。
小学校から高校まで女子校で、友達の多くが親は会社を経営していたり医者だったり、国会議員だったりとそういった子ばかりだったから驚きを隠せなかった。
友達なのに、お金を求めるんだって。