政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
 そう言うと零士君は私に似合いそうなものを、真剣に選び始めた。

 その姿に心が温かくなりながら、私も商品に目を向けた。

 斬新なデザインのものから、宝石が大きくあしらわれたものまで数多くある。どれも素敵。
 しかし、ふと値段を見て目を疑った。

 え? ちょっと待って。ユーロを円に計算し直してみると、とんでもない金額だよね?

「凛々子、これなんてどうだ?」

 彼が指差しているのは、ピンクダイヤモンドが使用されたネックレス。思わず値段を見ると、これも高価なものだった。

「えっと……」

 すごく可愛いと思うけど、それを素直に伝えたら零士君買っちゃいそうだよね。

 返答に困っていると、私が考えていることがわかったのか、零士君は眉間に皺を刻んだ。

「値段を気にしているだなんて言うなよな。それくらいの甲斐性はある。初めてのプレゼントなんだ、凛々子が本当に気に入ったものを贈りたい」

 それを言われたら、「高いからいいよ」だなんて言えない。
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