あの夢の続きをもう1度描けたら

「俺だけじゃなくてアランとユラハだって、ヒナノに助けられたんだ」


「そうだよ! だからもっと頼れ! 私達は友達だろ!?」

「ヒナノちゃん。僕達はヒナノちゃんのそばにいたいんだよ。だからいなくなろうだなんて思わないで」


遠目から見守っていたアランとユラハがユキに便乗して、わたしとユキを囲んだ。


「お互い助け合ってきた。これからもそういう関係でいよう」


──だからヒナノがそう思う必要なんかないんだ。


「……っ、うん!」


足手まとい、だなんてユキ達が思うわけないのにね。


ひとりでマイナス思考に浸っちゃった。

それでもこうして受け入れてもらえて、わたしは本当に幸せだ。


だから素直な気持ちも遠慮なく伝えられる。


「じゃあこれからも会いに行ってもいい?」

「あたりめーだ! 待ってやるから毎日来いよ!  絶対な!」

「クゥー」

「おう! ニゲラも来いよ!」

「クゥー!」

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