あの夢の続きをもう1度描けたら

私にはもう無理なことですので。

だからどうかそんな私からいなくなって……


「君は自由になりたいんだよね……?」


やめてください。

これ以上、私に夢を持たせないでください。


奴隷なんてやめて、なんのしがらみもない世界に飛びたいって。

欲がどんどん膨らんで抑えきれなくなってしまいます。


「奴隷から抜け出したいんだよね?」


ユラハ様がそんな私に構わず続けます。


そうです、抜け出したいです。

自由がなんなのか知りたいです。


でも。


「……怖い、です」


私が逃げて、主様に追いかけられて捕まえられたらと思うと。

それだけではありません。


自由でいられるのも縛られるのと同じくらい怖くて仕方ないのです。

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