あの夢の続きをもう1度描けたら

こんなカッコいい人、地球でいるのかな……?


アランやユラハ、ユキを見ていると、トラオムの顔面偏差値はどうなっているんだと思わずにはいられない。


「おー! オメエらも着替え終わったか」

「ああ、苦しい……」

「んだよ、シャレれていいじゃねーか」


普段着ない服装なので、ユキは動きづらさを感じて窮屈そうだ。

もう呼吸しづらいと言いたげに、ネクタイを緩めてしまう。


そして暑さも感じるのか、袖も少しまくって、腕を覗かせる。


ネクタイを緩めた先には深い彫りの鎖骨。

七分袖から覗く細く引き締まった腕。

表情が涼しげで暑そうに見えない凛とした顔。


「……っ」


ユキがめっちゃカッコよく見える……。

いや、ユキは元からカッコいいんだけど。


紺のタキシードを着たユキはわたしの想像以上にスタイリッシュに決まっていた。

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