あの夢の続きをもう1度描けたら

オレンジのドレスを渡され、周りにはアランしかいないので、その場で着替える。


「あれ、ここどうするの……?」

「これはこうして、こう」


初めてのドレスで上手く着れなくて、アランに手伝ってもらいながらも、なんとか着替え終えた。


「ヒナノは綺麗っていうか、可愛いな」

「かわ……っ」


嬉しいけど、こんな綺麗な人に言われたらお世辞と思ってしまう。

アランに限ってそれはないと思うけど。

謙遜をしたら逆に失礼だと思ったのでありがとうとだけ返しておいた。


「アランも綺麗だよ!」

「それさっきも聞いた」

「そうだったね」


目を合わせてお互いクスッと小さく笑い合えば、ユラハとユキがやってきた。


「ユラハ! ユキ! ……!?」


ふたりともきちんとセットアップされていて、周囲に光沢がキラキラと放っている。

シャレている雰囲気に思わず息を飲む。

< 160 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop