あの夢の続きをもう1度描けたら
「これからも僕のそばにいて」
「……っ、あったりめーだろ! つーか、ヒナノ達の前でなんつーこと言うんだよ!」
アランが真っ赤な顔でユラハの胸をぽこぽこ叩く。
……大丈夫アラン、わたしも顔真っ赤だから!
「……ヒナノ、一旦席外すか」
「そう、だね……」
ユキに誘われ、わたし達はアーケード街を散策することにした。
どうやらニゲラはまたもやりんご屋さんのおじさんのところに遊びに出かけたらしい。
「……夢みたいだったな」
「パーティのことか? 確かにあんな盛大にやってたからな」
建国記念パーティの華やかさを覚えてしまったからか賑やかなのに変わりないけど、どうも閑静に感じてしまう。
りんご屋さんの屋台にたどり着くと、ニゲラはおじさんと楽しそうに戯れていた。
「おじさん!」
「よー、嬢ちゃんか! ユキも来たんだな!」