あの夢の続きをもう1度描けたら
この色とりどりのお花を全て彼らが育てている。
それを知るとより一層綺麗だなと思えた。
ユラハが土に種を植える。
そこの前にアランが構えていた。
「いくぜ……!」
アランが大きく息を吸う。
長い髪が魔法に風によってなびいていく。
「イメール・エッフェローズ!」
アランの頭上に光が生まれ、それが弾ける。
その光は水滴に変わり、花達に舞い散った。
「綺麗……」
まるで雨上がりの景色をみたような晴れやかな気持ちになる。
ユキも同じなのか、その景色を惚けていた。
「じゃあ、夜ご飯作ろうか。今日はここで食べよっか」
「お! 焼肉か……!?」
「うん、アランの大好物だよ」
「やったー! ヒナノもユキも一緒に作るぞ!」