あの夢の続きをもう1度描けたら

「きゃああああ」


女性の甲高い悲鳴を耳にした途端、空だけじゃなくて地面も割れ目が出来上がっていった。

崩壊された先には何があるのだろうか。


「うわあああああ! ユラハっ!」

「アラン……!」


すぐそばにいたふたりのところにも地面が割れ、暗闇へと落ちてしまった。


「アランっ! ユラハ!」


手を繋いで不安そうに、だけど泣き笑うふたりの名前を叫ぶことしかできなくて。

そんな……嫌だよ……っ


「ヒナノ……!」


ユキはそんなわたしのもとへ駆けつけて、安心させるように目線を合わせた。


「……っ」


やだ、消えないで……!

お願いだから……!


わたしは祈る。願う。(こいねが)う。

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