純潔花嫁―無垢な新妻は冷徹社長に一生分の愛を刻まれる―
「実は僕もずっと玉響に罪悪感を抱いていて前に進めずにいたんだけど、こうやって話せてやっと踏ん切りがついた。影響力ありすぎですよ、彼女」
「俺の妹ですからね」
時雨がなぜか得意げに言い、皆で笑いをこぼした。こうして茶化せるくらいになれているのはいい傾向だろう。
話が一段落し、瑛一はすっきりとした様子でふたりに告げる。
「じゃあ、僕はそろそろ行きます。藤浪楼はあんな状態だし、四片を迎える準備を早くしないとね」
「瑛一さん……!」
ぱっと表情を明るくする睡に、瑛一は「お大事に」と微笑みかけて病室を出ていった。
四片の幸せも、すぐそこまで近づいている。心から嬉しくて口元をほころばせていると、時雨の綺麗な瞳と視線が交わった。
合わせる双眼と繋いだ手から、身体中へじんわりと熱が流れ込んでくる。
「睡」
「はい」
「これからも、俺と共に生きてくれ」
改めて真摯な気持ちを伝えられ、睡は目を細めて「もちろんです」と頷いた。そして、ふと気づく。