そして、僕がみえなくなったら
「明日また、勇大のこと誘ってみる……」

「でも勇大は………」

「大丈夫!私以外にも、伊月のことが見える人いるって証明するから!!

伊月が見えなくなった人も、一緒にいれば見えるようになるかもしれないでしょ!!」



もう伊月が悲しい顔をしなくて済むように。

寂しい思いをしなくて済むように。



「実和、ありがとう」

「お礼は、証明できてからにして」

「………うん。ありがとう」

「だから……もう……」



こうして私は決意したのだ。

伊月が透明からまた不透明に戻れるように。

みんなが伊月を見つけられるように。


私がその架け橋になることを、決意したのだ。
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