恋愛境界線
scene.27◆だって、言ったじゃないですか……
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土曜日とはいえ、皆が皆、休みというわけではない。


元々出勤の人もいれば、休日出勤になってしまった人もいるし、振替で出勤している人もいる。


けれど、平日と違って遅くまで残っている人は少ない。


確信はないものの、目的の人物が動くなら、人の少ない今日か明日だと思った。


ほぼ決まりかけていた私と蓮井さんのパクトケース案を、他社に横流しした人物。


そして、三年前に《リュミナリスト》のスチルの件を、他社に流出させた犯人でもある人物。


誰もいなくなった企画部の片隅、一番奥にあるデスクの物陰に隠れ、不審な人物が入ってこないか待ち続けてから一体どのくらい経ったのだろう。


長い時間、身を潜めて窮屈な姿勢を取り続けているせいで、いい加減身体がつらい。


お腹も空いてきたし、身体が冷えてトイレにも行きたくなってきた。


予想は外れて、今日は現れないかもしれない……なんて弱気にもなる。


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