恋愛境界線

もしかしたら、私が課長のことを好きだということが伝わっていた、とか?


支倉さんにも、私は顔に全部出ると言われたことがあるし、十分にあり得る。


だからこうして、わざわざ釘を刺しに来たとか、そういうことなのだろうか……?


だとしたら、余りにも無神経すぎる。


「……そんなこと、今更わざわざ言われなくても知ってます」


俯いていると泣いてしまいそうになり、目に力を込めて課長の顔を睨む様に見つめた。


「それなのに、どうしてそんなこと、わざわざ私に言うんですか?……私が若宮課長のことを、好きにでもなったら、困るから……ですか?」


それなら、とっくにもう手遅れだ。


けど、言うつもりもないし。


「そうじゃない。そうじゃなくて……その反対で」


「反対って……?」


< 592 / 621 >

この作品をシェア

pagetop