恋愛境界線
もしかしたら、私が課長のことを好きだということが伝わっていた、とか?
支倉さんにも、私は顔に全部出ると言われたことがあるし、十分にあり得る。
だからこうして、わざわざ釘を刺しに来たとか、そういうことなのだろうか……?
だとしたら、余りにも無神経すぎる。
「……そんなこと、今更わざわざ言われなくても知ってます」
俯いていると泣いてしまいそうになり、目に力を込めて課長の顔を睨む様に見つめた。
「それなのに、どうしてそんなこと、わざわざ私に言うんですか?……私が若宮課長のことを、好きにでもなったら、困るから……ですか?」
それなら、とっくにもう手遅れだ。
けど、言うつもりもないし。
「そうじゃない。そうじゃなくて……その反対で」
「反対って……?」