姉のカレシの、闇に溺れて




「…………まあ、しょうがないと思います。俺もお姉さんも、クズに負けただけです」



 淡々とお姉ちゃんに喋りかける南瀬くん。
 南瀬くんまでも、私を許してはくれない。



 自業自得だ。
 やったらやり返される代償だ。


 泣くな、泣いてイイのは私じゃない。



「………………」


 だけど、堪えきれず涙が溢れてくる。
 ”守るから”
 ――それでも見放さないでいてくれる南瀬くんに、甘えてしまっていた。



「だから、こんなクズに好かれて、クズ人生を送らなきゃいけない月野にも同情する」


「…………………………」


「でも、だからこそ、ユウイチさんは月野じゃなきゃダメなんだろなって思います。俺、人間皆クズの部分があると思ってて。恋愛関係でも、人間関係でも、仕事でも。誰かを僻んで、誰かを蹴落として、ソレで優越感に浸って」



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