姉のカレシの、闇に溺れて
今ので何かを確信した橘は、ニヤけながら俺の元へやってきた。そして、まだ登校してない前のヤツのイスを俺の方へ向け、遠慮なく座った。
「前々から思ってたんだけど、南瀬って紗和の事好きだよね??」
「それ聞いてどうすんの」
「へー、紗和に言っちゃおうかなー、どうしようかなーーー?」
俺の弱みを見つけました、と言わんばかりに嬉しそうな橘をただただ無で見る。
「ちょっと何! その反応!! ”何でもするから紗和に言わないで!”って必死になるトコでしょ!!」
………………いや、そんな事言われても。
俺、月野に告ったし。もう気持ち伝えちゃったし。今更必死になれないし。