姉のカレシの、闇に溺れて



「…………つーか、月野カレシいるし」


 ……………アッツ!!!
 ヤ、ヤバ!!!
 多分、ユウイチさんのこと橘に内緒にしてるはずなのに!!


 誤魔化………「えええっ!!? 何で南瀬がそんな事知ってんの!!?」


 やっべぇ!!!
 ムリ! 誤魔化せない! 月野ゴメン!!!


 俺の余計な一言で、話題は月野の”カレシ”についてになってしまった。


「私、紗和のカレシ、ユウイチさんしか認めないから!」


「………………え?」


「だってユウイチさん、パパ活止めてくれたし! 紗和に高級ディナーを………あっ」


 ”しまった”と、橘も俺と同じように口に手を当て『内緒だった』と呟いた。


 …………待て、マテマテマテ、パパ活って何!!?



 橘に根掘り葉掘り聞き出そうとしたタイミングで、『おっ、おは……』月野が教室に入ってきた。


 タイミングわっる!!!


 それに、何で!?


 教室に入ってきた月野は俺より具合悪そうだ。


 昨日、ユウイチさんと一緒だったんじゃねぇの!?


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