姉のカレシの、闇に溺れて



「は……?」



 美味しそうに食事していた悠一さんはフォークを置き、鋭い目で私を睨んだ。



 睨んでも睨まれる筋合いないのに。
 どうせデキてしまったら無責任に見放すクセに。


 やっぱりこの人はどこまでもクズ野郎だ。



「悠一さん、あの時避妊してなかったでしょ」


「………………」


「私の中で出したでしょ」


「…………うん」


「あの時から今まで生理ない……」


「じゃあ、俺以外とはシてないんだ??」



 ……………は??
 何を言ってるの……? この人どこまでバカなの?


 シてないに決まってるじゃん。当たり前じゃん。だから聞いてるんじゃん。



 バカバカしくなり悠一さんの問いに答えずにいると、


「俺以外とヤったのか、ヤってないのか。どっちだよ」


 今度は責め立てるように質問してきた。


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