姉のカレシの、闇に溺れて



 何から切り出してイイのか分からず無言を貫いていると、頼んだ料理が次々運ばれてきた。



 飲み物が二つに、ピザにパスタにシーザーサラダ。後、食後にデザートとか言っていたような気がする。


 いくら何でも頼みすぎだ。



「こんなに食べれない……」


「大丈夫。ムリだったら俺食うから。ほら、食お」



 手際良く、取り皿に分けてくれた。


 料理の注文もそうだけど、相当女慣れしているのが分かる。


 美味しそうな料理を前にする話でもないが、今話さなきゃずっと聞けなくなりそうだ。


 取り分けたお皿を私の前に置いてくれているところ悪いが、
 

「あの、何でお姉ちゃんとシないんですか? 悠一さん病気なんかじゃないでしょ」


 気を遣うのも面倒くさくて、ドストレートに聞いてしまった。



「…………今その話やめてくれる?せっかくの飯が不味くなるから」



 案の定、悠一さんの表情が曇る。



 ……………にしても、一ヶ月経ってもこの態度。



 良くなってる所か、更に激しさを増していた。



 お姉ちゃんの話がダメなら、何も話せないじゃん。



 睨みながらも、


「あの、私……生理こないんですけど」


 一番言いたいことをぶつけてみた。



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