君の想いは僕のもの。
「う、うん……?」
莉華が、え、そうなの?って感じで言ってきたけど、まあ、それはスルーした。
「それで、裕也はまだ奏ちゃんの事を女の子って思ってて、いっつも新しいくまの人形を奏ちゃんに持たせて500枚くらい写真撮って帰るんだよね」
これは、わたしもドン引きしている。
「え……。ごめんね、奏……。今は、わたしが守ってあげるわ!」
「ほんと……?」
奏ちゃんが可愛い上目遣いで莉華に言う。
「っ//ほ、ほ、ほんとよ!?」
莉華が顔を真っ赤にしてそう言った。たしかに、今の奏ちゃんの顔は可愛かった。
「ありがとう、莉華」
奏ちゃんは、そう言って満面の笑みになった。
いつもは莉華をいじめるのが好きな奏ちゃんでも、裕也には勝てないみたい。
「で、有季はどうするの?」
せいちゃんが心配そうな顔をしてわたしを見つめている。
「ど、どうしよう、かな……あはは……」
わたしは、頭が混乱して、さっきから作り笑いを繰り返している。