君の想いは僕のもの。
「るーのばか、嫌いになるよ?」
「…………」
春ちゃんに嫌いになるよといわれた月は、この世の終わりみたいな顔をしていた。
「それより、ほら奏くんもっと食べて♡」
「はいはい」
春ちゃんは、とても奏ちゃんに積極的だ。
「有季、わたしちょっとお手洗い行ってくるわね……」
「あ、うん…」
元気がない様子で、莉華がリビングから出ていった。
好きな人が他の女の子と仲良くしてたらわたしだってきっとこうなってしまう。
「有季、ロールキャベツ前と味変わった?」
莉華につられて暗い顔をしていたわたしを気遣ってか、せいちゃんが話しかけてくれた。
「さすがせいちゃん!実はね少し調味料を変えてみたの!」