君の想いは僕のもの。
そう言って、ちょうどわたしから花火が見えない位置に立たれた。
「う、うん…。花火見たいもん」
「なら、俺にハグしてくれたら喜んでよけてあげる」
「は、ハグ!?」
(どうしてこんなにいじわるするの!!もしかして、バカって言ったからせいちゃん怒っちゃった?)
けど、どうしても花火をみたかったわたしは、せいちゃんにハグすることにした。
「失礼します!」
そう言って、わたしはせいちゃんに飛びついた。
「わ、ほんとにやるんだ。それじゃ、花火みよっか」
「う、うん……//」
自分でしたことが急に恥ずかしくなって、皆から真っ赤な顔を隠すようにせいちゃんの後ろに隠れた。
もちろん、花火は見えるように。