君の想いは僕のもの。




そう言って、ちょうどわたしから花火が見えない位置に立たれた。



「う、うん…。花火見たいもん」



「なら、俺にハグしてくれたら喜んでよけてあげる」



「は、ハグ!?」



(どうしてこんなにいじわるするの!!もしかして、バカって言ったからせいちゃん怒っちゃった?)



けど、どうしても花火をみたかったわたしは、せいちゃんにハグすることにした。



「失礼します!」



そう言って、わたしはせいちゃんに飛びついた。



「わ、ほんとにやるんだ。それじゃ、花火みよっか」



「う、うん……//」



自分でしたことが急に恥ずかしくなって、皆から真っ赤な顔を隠すようにせいちゃんの後ろに隠れた。



もちろん、花火は見えるように。
< 69 / 318 >

この作品をシェア

pagetop