君の想いは僕のもの。
「有季って意外と大胆よね」
莉華が感心したようにそういう。
「うん。昔からあんな感じだよ」
奏ちゃんが今更という顔をして莉華に返事をした。
「いつもいつも、人の目なんか気にしないでイチャイチャされると嫌でも慣ちゃうわ」
月に関しては、わたし達に目もくれず、花火に集中していた。
「え、いつもこんな感じなの?」
「「「うん」」」
わたしとせいちゃん以外の4人でそんなことを話していた。
「それにしても、有季。いつまで隠れてんの?」
「だって、恥ずかしいから……」
「じゃあ、こうすれば大丈夫になるんじゃない?」
と言って、次はせいちゃんからハグをしてきた。
「せ、せいちゃん……!?」
「あー、俺も大胆になっちゃった。恥ずかし」
これじゃあ、顔は隠れてもしてる事は恥ずかしいままだ。
「は、恥ずかしいよ、せいちゃん……」