狼男
先ほど、“そのうち慣れるさ”と山田へ声を掛けたものの・・
「子供の死体はいつまで経っても見慣れません。」
「そうだな・・。今回の被害者は4人家族。
下にいた父親と母親の他に、こっちのお兄ちゃんと隣の部屋のお嬢ちゃんが殺られた。」
「小学生ぐらいですかね・・?」
「5年生と2年生だそうだ。」
「・・・・・・・・・・・。」
犯人にとって、
被害者の年齢は関係無いらしい。
同じ手口によって変わり果てた姿と化した子供達にも手を合わせる。
「・・・・ユウマ。
これ以上野放しにはできないぞ。」
「はい・・・。」
「幼い子供にも手を掛けるサイコパス。
この【猟奇殺人者】は・・俺達が捕まえるまで犯行を繰り返すに違いない。」