☆表の顔と裏の声★
「七海ちゃん、向こうの部屋で休もうね!
八嶋さん…でしたよね?一緒に来てくれる!?」

「はい!」

助けてくれたその人は、男の人だった。
もちろん声を聞いてわかっていたはず。
どうして私は平気だったんだろう…

「七海!」

「大丈夫よ、蓮くんはもうすぐ呼ばれるから
ここで待っててね」

看護師さんにそう言われた蓮は、離れていく七海を心配そうに見ていた。

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