☆表の顔と裏の声★
診察室の奥にあるベッドに横になった私は
その人の姿を見た瞬間、ドキッとして咄嗟に
胸を押さえた。

「まだ息苦しいかい?」

私は首を横に振った。
だって、苦しいんじゃない
ドキドキしてるの…

「先生呼んでくるから八嶋さん付いててくれる?
それと、七海ちゃん声が出せないから。」

「ぁ、はい。わかりました」


突然出逢ったこの人と、私は2人きりになってしまった。
でもいつもと違う…
何故だろう、私……安心してる。
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