吐息
「ありがとう。俺の分まで」
「いえ、ほんの気持ちです。私こそありがとうございます。今日はすごく楽しかったです」
「喜んでもらえて光栄だな。ーーでも、まだダメだよ」
「え?」
「夜はこれから。まだ……帰してあげない」
彼が私の腰に手を回す。
引き寄せられるままに、私はキスをした。
街中で、人の目も気にせず唇を重ねる。
「っ……ん」
周りから見られてる。
恥ずかしい……でも、幸せ。
「ごめん。つい……あぁ、でもやっぱり……我慢できないかも。早く……ふたりきりになりたい」
「……私もです」