吐息




なんのために?


これからの未来と希望を作るためにーー。


死んでしまったお母さんの借金を全部返したら、どこにでもいる平凡な女性として、平和に生きるためにーー。



「仕事は慣れた?」

「え?」

「デリヘルの仕事」

「ぁ……えと、その……不慣れですけど、それなりに……はい」

「そう。……最初はどうなるかと思ったけどね」


最初。

それは、きっと『初めて』の時のことだ。


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