吐息
私は、男の人とするそれ自体の行為に震えていた。
その行為が、どんなものか知らなかったからだ。
中学や高校の思春期。
周りの同年代みたいに、遊んだり異性の話で盛り上がったり、もちろん恋愛なんてする余裕なんてなかった。
お母さんの病気の看病で必死だったからーー。
無知な私を『大人』にしてくれたのは飛鳥さんだ。
「飛鳥さんのおかげで、今の私がいると思います。初めての相手が飛鳥さんで……本当によかったです」
「そんな感謝されるようなことは、してないけどね。俺のおかげって言われたのは、素直に嬉しいけど。ま、1ヶ月にしては、かなり売り上げいいし、頑張ってると思う」
「あ、ありがとうございます。たくさん指名をもらって、売れっ子になれるようにもっと頑張ります」
「指名をもらって、売れっ子に?」
「はい」
「君はそれでいいの?」