吐息



本当に……いつか夜の世界から抜け出して、いっしょに仕事ができたらいいな。



そんなことを考えながら、アパートのほうを向いた。



とある人物が、視界に映り込む。



ーーえ?



目を見開いた。


アパートの前で立っている女性。


白いコートに身を包み、凛とした態度で私を見つめる姿。


数メート先に立っていたのは、アリアさんだった。


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