吐息
薄暗くて、気もそぞろだったため、気づかなかった。
上機嫌な様子の彼女は、にこやかに微笑む。
「とても気持ちよさそうに眠ってたわよ。ふふ」
「どう……して……こん、な」
「どうしてって、簡単なこと。罰よ」
「……ば、つ?」
「飛鳥はあたしのものなの。それをいけしゃあしゃあと、横取りして」
横取りだなんて……。
彼女は、つづける。
「ねぇ華さん、人のものは取っちゃいけないのよ? 学校で習わなかった?」