吐息
「っ……そ、ん……なの」
「あぁ、そういえばあなた、お金がなかったから高校に行ってないんだって? 真咲社長から聞いたわ。お母様……死んじゃったなんて、不憫だわ。借金だけ背負わされて、かわいそうに。愛されてなかったのね」
「っ……そん、なこと……なたに……いわ、れる……じあい……ぃ」
「懸命に看病する娘。けど、母親は感謝するどころか、罵倒した。……あんたなんか産まなければよかった。さしずめそんなところかしら」
「やめ、て……」
「あら、勘だったけど、あたった? うふふ。絶望していたあなたを見かねて、社長が声をかけたのも納得ね」
思い出したくない。
過去を掘り起こさないでーー。