吐息


ーーーーその時だった。




バンと勢いよく開いたのはドア。


って……ドア?


「な、なんだ!? お前は!?」


覆い被さる浅田さんは目を見開いて、ドアのほうを見ている。


「……なんてことを」


ドアのほうから聞こえてきた声。


その声は、愛しい人の声。


ずっと会いたかった人。


少し前まで、同じ時間を過ごした人。


苦しい。これは……苦しいくらいの喜び。


ーー飛鳥さんの声。



< 92 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop