マネキン少女
ヒロの綺麗な身体には、タバコを押し付けたかの様な跡と紫、緑、黄色の痣という名前の花びらが身体中に咲いていた。


「これ、墨入ってるみたいじゃね?」


ヒロは相変わらずおどけているが、涙が止まらない。


「そうだ……ね……」
「こんな身体にされたから、お嫁に行けないよ。俺……!」


相変わらず馬鹿な事を言っているようで、その声は震えている。


「私が貰う!!」


私の願望が口から漏れただけなのに、本気で嬉しそうな表情で笑うんだ。


「貰ってよ!!」
「うん……」


この瞬間は私の中のコンプレックスを刺激されないのは、何故だろう。


ヒロが好きという気持ちには、間違いない。
同情心。それも、間違いない。


「俺さぁ……」
「ん?」
「こんなんだから、好きな子とは結ばれないと思っていた!でも、るるちゃんが良い子で同情からでもこんな風に言って貰えて、凄く嬉しいよ……」


同情心からじゃないよ……


そう伝えたいのに、傷を見て悲しくなった後ろめたさがあって言葉に出来ない。


「あ、俺。上半身裸!こんなん見られたら、良いネタにされるわ__。まあ、俺は別に構わないけど!」





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