【コミカライズ】皇帝陛下、今宵あなたを殺害いたします―復讐するのに溺愛しないでください―

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そして、約ニヶ月後。例年であれば聖夜祭が行われるこの時期、突然すり替えられた行事で人々は慌ただしかった。


「アイリスさま? 準備の方はできましたか?」


ここは皇城敷地内の最北にある、バロック様式で建築された大きなダンスホール。

控室で準備を終えて、ホッと一息ついていた私を、サリーが呼びに来た。


「準備はできているけれど、ドレス本当に大丈夫? 雪だるまみたいじゃない⋯⋯? 別に、式典なんて出産を終えて、落ち着いてからでもいいのに。なんで、ルイナードったら急ぐのかしら」


私は姿見を前にして、不安一色となった。

胸の下で切り返しのある、最高級サテンとレースをふんだんにあしらった、ロココ調のウェディングドレス。そんなモコモコしたドレスの下からは、はちきれんばかりの、大きな大きなお腹。

この日のために、ルイナードと私の要望が詰まったドレスを、城下町の衣装屋さんに仕立ててもらったのはひと月前のこと。

でも、いざ着てみると、出産間近のお腹がどうしても目立ってしまい、自信が無くなってしまった。

ドレスはとても綺麗で申し分ない。でも、ルイナードに、ちゃんと綺麗って言ってもらえるかしら⋯⋯。

背後にやってきたサリーはそんな私にクスクス笑いながら、滑らかなドレスを手で伸ばし、綺麗に整える。

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