秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない
 すると、彼がこちらを見下ろす。その顔は、法悦の笑みを浮かべていた。

「もう二度とつらい思いはさせないと誓う。今度こそ君たちを幸せにするよ。だから俺と、家族になってくれないか」

 ……家族。

 その言葉に、私はまたも込み上げてくる涙を堪えながら口を開く。

「いいんですか。相良さんとは到底釣り合わない、子持ちの女性と結婚なんて、話題にされて騒がれるかもしれない。それにもし、恵麻が大和さんの娘だとバレてこの四年間について追及されるような事態になったら……」

「そんなのどうでもいい。俺が大切なのは、君たちと一緒にいることだ」

 相良さんが、私の頬を撫でる。そのまま相良さんの親指が私の涙を拭い、彼は私を安堵させるように優しく口もとを綻ばせた。

 本当に、一緒にいていいの?
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