秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない

 スーパーで晩御飯の買い物を終えた私は、恵麻と手を繋いで家に帰る。

「ママ。きょうもハンバーグおほしさまにしてほしい!」

「わかった。急いで作るから先に手洗いうがいしてね」

 私が玄関のドアを開けながら言うと、恵麻は「はーい。カバンおいてくる」と靴を脱いで部屋の中へと走っていく。

 私は買い物袋とトートバッグを床に置き、先に玄関を入ってすぐのところにある洗面所へ行って、いつも通り恵麻の踏み台を準備して待っていた。

 しかし、「ママ―! はやくきて!」とただならぬ呼び声がして、急いでリビングへと駆け込む。

「どうしたの!?」

 私は血相を変えて、立ち尽くしていた恵麻のもとへしゃがみ込んだ。恵麻はこちらを見ることなく、部屋の上のほうを食い入るように見つめている。

「恵麻?」

 不思議に思い、私もその視線の先を追う。すると、視界に飛び込んできたまさかの光景に絶句した。
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