秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない
「タオルはそこにある。着替えが必要だろうからリュックはここに置いておくよ」

 相良さんは、てきぱき説明してあっという間に行ってしまった。

 テレビや雑誌で見た、高級ホテルのようなバスルーム。ひとり取り残された私は彼の真意がわからなくて、あらゆる感情に考えを奪われしばらく動けなかった。
< 62 / 213 >

この作品をシェア

pagetop