秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない
「ママ、やまとさんはなにがすきかな?」
仕事が終わり、恵麻を保育所へ迎えに行った私は、恵麻とふたり、今朝車から降ろしてもらった場所で相良さんが来るのを待っていた。
恵麻は昨夜突然始まったこの生活がよほど楽しいのか、先ほどから何度も相良さんに関しての質問を繰り返していた。
「相良さんが来たら聞いてみようか」
「うん。えまはママのオムライスがすき。あとハンバーグも」
そう言った恵麻が、相良さんの車が向かってきたのを目にして喜びを顔に漲らせる。車が停車し、相良さんが車から降りてきた。
「寒いのに待たせてごめん」
こちらに近づく相良さん目がけ、恵麻が走っていく。
「おかえりなさい」
笑顔で見上げる恵麻に、相良さんも屈んで「恵麻ちゃんもおかえり」と微笑んでいた。