初恋交響楽
「愛とか恋とかそう言う理由で結婚した訳じゃないのはわかっていたけれど…でも西尾さんは俺のことを“好き”だって言ってくれたし、俺も西尾さんのことが好きだし」
「す、好きなのは本当だけど」
「でも、何で離婚したいなんて…俺のことが嫌いだからとか何か悪いところがあったからとか」
「き、嫌いだなんてそんな訳ないじゃない!
悪いところなんてある訳ない、むしろいいところだらけで」
「あのー…」
言いあいをしているわたしたちに、野田さんが声をかけてきた。
「そう言うのは、2人だけでやってもらえませんか?
あなたたち、ものすごいと言っていいほどに目立ってますよ?」
野田さんに言われて見回すと、わたしたちの周りに人が集まっていた。
「す、好きなのは本当だけど」
「でも、何で離婚したいなんて…俺のことが嫌いだからとか何か悪いところがあったからとか」
「き、嫌いだなんてそんな訳ないじゃない!
悪いところなんてある訳ない、むしろいいところだらけで」
「あのー…」
言いあいをしているわたしたちに、野田さんが声をかけてきた。
「そう言うのは、2人だけでやってもらえませんか?
あなたたち、ものすごいと言っていいほどに目立ってますよ?」
野田さんに言われて見回すと、わたしたちの周りに人が集まっていた。