八木澤くんは不器用に想う
今まで、そんなことなかったのに。
でもわかってる。
そんな風に思っちゃうのは
私が、八木澤くんを好きだから。
「……八木澤くん」
「……!(風呂上がりの安木…!)」
「髪乾かすよ。
風邪ひいちゃうから」
ドライヤーを持ってきて、ソファーに座る八木澤くんの隣に腰をおろす。
八木澤くんの髪を乾かそうとしたら、八木澤くんが
「俺は後でいいから、
安木が先に乾かせよ。
俺がやってやる」
そう言って私の手からからドライヤーを奪って、ソファーに座る私の後ろに立った。
「……三つ編みがない安木、なんか新鮮」
ドライヤーのスイッチを入れて、髪を乾かしてくれるのはいいんだけど…
八木澤くん、なんか必要以上に髪を触っているような気がする…。