素直になりたい。
「おーい、ハムさーん」

「う、うわっ」


私は危うく椅子から転落しそうになった。

だって、気付いたら、やつの憎たらしいくらい綺麗に整った顔が目の前にあったんだもん。

特に目がダメだ。

色っぽい奥二重で、左の瞳の中にほくろがある。

それはその...魅惑的ってか、

一般的な感性で言ったら、可愛いチャームポイントって感じ。

それが私はどうも苦手で、

見ていると胸が騒がしくなる。


「あのさ、いい加減認めたら?」

「な、何を?」


そして、また顔を近づけてくる。

だから、やめてって。

ベランダの美女たちに見られたら、きっと殺される。

私の命が危ないんだから、

だから、お願い。

これ以上、困らせないで。

と、願った矢先...。


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