素直になりたい。
「皆で写真撮ろう。今日現像して明日10時にまたここに来て渡すよ」

『ありがとうございますっ!』


後輩たちが大喜びし、生田くんと写真撮影会を始めた。

パシャパシャと10枚ほど撮ったところで、生田くんが手招きする。


「撮ったお礼に僕とあの3人と一緒に撮ってくれないかな?大切な友人なんだ」

「あっ、はいっ!もちろんですっ!」


大切な友人か...。

そう言ってもらえて、なんだか体がぽかぽかしてきた。

元会長様とお近づきになれるとは思ってもいなかったけど、

今こうして隣にいるのが不思議だけど、

でも、親しくなれて良かった。

たくさん迷惑かけて、

たくさん頼ってしまったけど、

すっごく力になってくれた。

ありがとう、生田くん。

そんなことを思いながら、私はカメラに向かってピースをした。


「撮りま~す。はい、チーズ!」

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