青春の花は素顔に咲く



 どうやらお母さんは有休をまとめて使う気らしく。
 しばらくはここにいるというのは事実らしい。困った。

「今日は幼馴染に会いに行くわ」
「行ってらっしゃいお母さん」

(救いは、それをバンバン使って昔馴染みと遊んでることぐらいかな)

 あんまりお母さんが家にいないから、そのすきを狙ってゴスロリになったり、勉強ができるけど。
 心はいつだってソワソワフワフワ。落ち着かないのだ。

「芽以ちゃん、お母さんは苦手かね」
「えっ、おばあちゃん、何を」

(心読まれた!?)

「お母さんはお母さんなりに芽以ちゃんを心配はしてるけど、うまくかみ合ってない気がするよ。おばあちゃんには」
「……そう、かな」
「理想を押し付けてる自覚がないんだよねぇ、お母さんは。しかもそれが最善だと思ってる感じがするよぉ」
「でも、それはあたしのためで」
「子供の未来を決めるのは子供だよぉ。そりゃね、ほどほどに口出しはするべきだけどねぇ。でもね。芽以ちゃん。お母さんと芽以ちゃんは話し合えれば理解できると思うよ? すれ違ってるだけだねぇ」
「そうかなぁ……」
「いつか腹割って話し合えればいいんだけどね。難しいよねぇ。子供にとって親はでかくて、怖くて、強いからねぇ」

(……おばあちゃん)
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