青春の花は素顔に咲く

 おばあちゃんは優しくあたしを撫でた。
 ねぇ。おばあちゃんもそうだったの? お母さんも? お父さんも?
 皆、そうだったのかな。

「でもねえ。親だってスーパーマンじゃないんだよぉ。手探りなんだ……」
「…………」
「間違えたら、許してやってねぇ」
「……うん」
「皆一度しか人生を経験できないし、してないんだよぉ。だから、どんな年寄りでも間違うまで間違いだとわかんないだよねぇ……」 

 しみじみというおばあちゃんは、きっと思い当たることがあるのだろう。
 なんだか寂しそうな顔をしていた。
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